門司港駅

明治二十四年に建てられた門司駅(現在の門司港駅)は、大正三年に場所を二百メートルほど移し、現在の場所に立て替えられました。当時の駅のモダンさを知るにはトイレを見ると分かります。青銅製の手水鉢や水洗式トイレ(当時としては非常に珍しい)、大理石とタイルばりの洗面所、御影石の男性用小便器などはとても重厚でモダンな作りとなっています。当時、二階にはハイカラなみかど食堂があり、鉄道を利用する客で大変賑わっていたそうです。 駅舎としては初めて国の重要文化財に指定されています。

基本情報

住  所 北九州市門司区西海岸1-5-31
電  話 093-321-8843

門司港駅の主な沿革

日付 沿革
明治24年4月 九州鉄道会社門司駅営業開始(現、北九州銀行裏付近)
明治34年5月 門司~馬関(下関)間 連絡船航路営業開始
明治39年12月 連絡船航路国有となる。
明治40年7月 国有鉄道となる。
大正3年2月 門司駅駅舎竣工営業開始
大正5年11月 大正天皇行幸、貴賓室にて御休憩
大正10年10月 門司駅1等駅に指定(門司、博多、長崎駅)
昭和4年5月 駅舎本屋正面庇、洗面所、時計増築工事
昭和10年10月 特別応接室竣工、貴賓室廃止
昭和17年4月 門司駅を門司港駅に改称(関門トンネル開通営業開始)
昭和20年12月 特別応接室米軍接収 昭和21年3月まで
昭和25年7月 米軍が朝鮮動乱時に再び接収 昭和27年4月まで
昭和33年4月 昭和天皇、皇后両陛下行幸啓
昭和50年3月 山陽新幹線開業(岡山~博多)
昭和62年4月 九州旅客鉄道株式会社門司港駅となる
昭和63年12月 国の重要文化財指定(駅舎第1号)
平成3年1月 門司港駅開業百周年
平成5年3月 門司港駅交通広場完成
平成5年6月 駅前広場完成
平成21年2月 近代化産業遺産 続33に関門連絡船通路跡とともに認定
平成24年9月 大規模駅舎保存修理工事着工