部埼灯台と僧清虚

部﨑(へさき)灯台とは

江戸幕府が兵庫港(現在の神戸港)開港に備えて建設することをイギリス公使と約定した5灯台のうちの1基で、イギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計により明治3 年着工、同5年に完成、1月22日初点灯しました。
石造りの灯台と付属施設は建設当時のもので、内部の機器についても明治時代のものが現在も一部継続使用されています。日本の灯台50選にも選ばれ、歴史的文化価値が高いAランクの保存灯台です。
花崗岩による石造灯台ですが、白色に塗装されています。高台に建つため灯高は9.7mしかありませんが、灯火標高は39.1mもあります。光達距離は、17海里(約32km)。
駐車場から石段(約200段)を使って上がります。キレイに舗装されているので安心です。灯台に着くまでは一面、周防灘が広がりとても綺麗です!また灯台につくとパノラマの景色がまたしても綺麗,゚.:。+゚

僧清虚とは

部埼は、その昔、狐埼、念仏埼と呼ばれた浅瀬の多い航海の難所でした。部埼灯台が建設される三十数年前、高野山に修行に上る僧が船の危難を聞きつけ辺埼山(旧名称)に小庵をつくり囲炉裏の火を焚いて往来船の安全を見守りました。やがてこの火によって遭難を免れた船頭たちから評判になり、辺埼山に火焚場を造ることとなりましたが、完成間近の1850年に僧は亡くなりました。僧が焚き続けた火は13年に渡り、その後、火焚場の火は1872年(明治5年)洋式灯台が完成するまでの21年間地元の住民によって守り続けられました。
僧の名は清虚と言い、部埼灯台下の海岸に松明をかざした高さ18mに及ぶ立像が有志によって建立されその功績を讃えています。

アクセス

電車・バス JR門司港駅から西鉄バスで白野江下車、徒歩35分
ドライブ 北九州都市高速春日出口から約8km(14分)
駐車場 15台/無料
問い合わせ TEL:093-541-4189